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2010年10月13日 (水)

コンピュータ将棋ソフトと棋士の対戦は馬鹿げている

 コンピュータ将棋ソフトが清水市代女流王将(41)に挑戦する特別対局が11日あり、コンピュータが86手で勝ったという記事を読んだ。私も、パソコンで将棋ゲームを楽しむ。ああでもない、こうでもないと10分も20分も考えて指した一手に対し、コンピュータソフトはいとも簡単に応手する。そしてあっという間に投了する羽目になる。

コンピュータ同士の将棋対戦なら、ブログに取り上げてとやかく言うことはない。しかし、棋士という人間が対戦相手である。こんな対戦を求める方も、それを認める方もどうかしていると思う。

今回の対局は持ち時間は3時間、使い切ったあとは11分という女流タイトル棋戦と同様の条件だったが、基本的にコンピュータ将棋は持ち時間が短い対局の方が人間に対して絶対的に有利である。なぜなら棋士の方は持ち時間が残り少なくなると、焦るからだ。心に余裕がなくなる。読みに抜け落ちが生じやすい。片やコンピュータには焦るという言葉はない。次の一手を読むというのは単純な情報処理作業であり得意とする分野だ。

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また、コンピュータには目はないが、私たち人間には目があり心がある。将棋の盤に没頭し続けることは不可能である。次の指し手を読んでいても、目には周囲の人々の動きや部屋の様子なども入ってくる。そこへ、昼食の注文やトイレという集中力を阻害する要因がいくつもある。しかし、コンピュータは感情を持たない上、無機質であり、棋士が指した手に対する応手をただひたすら情報処理するだけでよい。

将棋のコンピュータソフトはプロの将棋棋士に勝つことを目的に設計され改良が重ねられてきた。そして、最新のコンピュータソフトは人間をはるかに超える計算力により、容易に詰みを発見するまでになっている。

時間制限がまったくなくてもトップ棋士を追い越すのは時間の問題だ。だが、将棋のようなゲームは、人間同士が戦ってこそ面白い。優勢な将棋を一手のミスで負け将棋にしてしまうこともあれば、その逆もある。へぼ将棋の「待った!」もほのぼのして楽しい。雑念の入らない、理性でがんじがらめの将棋は人間的でないし、つまらない。そう思いませんか?

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